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♪If you have planned to motor west, Travel my way,
take the highway that's the best.Get your kicks on Route66!! ♪
スタンダードナンバーとなったこの曲にも歌われたルート66、あの『怒りの葡萄』の作者であるジョン・スタインベックは、この道をマザーロード 母なる道と呼んだ。
間違いなくアメリカで最も有名なこの道が開通したのは1926年のこと。
以来モータリゼーションの発展、経済成長、そしてアメリカのあらゆる歴史と文化に大いに貢献してきた。
しかし、新たに開通したインターステート・ハイウェイにいつしかその役目をとって代わられ、1985年ルート66は地図の上から姿を消した。
シカゴからLAまで、全長約2500マイルに及ぶかつての大動脈も、今はあちらこちらで分断され、すっかり斜陽な存在となってしまった。
最近でこそ、このオールドハイウェイの保存と復興を叫ぶ声が高まり、改めて<ヒストリック・ルート66>として注目されるようになったが、
そこに幾度となく足を運び旅を重ねたボクの目に焼きついているのは、紛れもなく『置き去りにされた風景』なのである。
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CA州のVictorvilleからAZ州Kingmanまでの道は、これまで幾度となくRoute66全線に足を運び続けているボクにとっても、特にお気に入りの区間である。
簡単に説明するならMojave砂漠(というか荒野、)の中をひた走り、ゴールドラッシュの時代に賑わった金鉱山の町Oatmanを抜け、
かつて最大の難所だったと伝えられる峠を越えて山あいの街に達するコース。
しかし現在、インターステートフリーウェイから離れた部分では町も街道もすっかり寂れてしまい、まるで置き去りにされたような風景が展開しているのだ。
ところで本来Route66の旅は東から西へ向かうのが王道、というかいかにもそれっぽいのだけれど(スタインベックの
<怒りの葡萄> のように)
この場所に限って言うならLAをスタートして向かうことが圧倒的に多いせいか、どうも西から東への旅の方がしっくりと来るボクなのだ。
そこで今回はサブタイトルをCalifornia to Arizonaとしてみた。
アメリカン・オールドハイウェイの旅の雰囲気を少しでも味わっていただければ幸いである。
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単身で安モーテルに泊まりながら、気の向くままにアメリカを旅し、何か感じるものがあればレンズを向ける、というのがいつものボクのスタンスだ。
レンタカーを走らせながら視界に入ってくるシーンにハッとする度にクルマを停めたり、あるいはUターンさせたり…。
多分、端から見ていたらボクは相当に挙動不審なドライバーに違いない。
モチーフは特に限定していないのだが、やはり自分自身が大好きなので、古いアメリカ車がフレームに収まるケースは少なくない。
ここでは、そんな写真を40点、ご覧に入れることにした。
ほんの少しでもアメリカの空気とボクの旅のリズムを感じていただけたなら嬉しく思う。